自分の担当している消化器内科でも、当然のようにクリスマスを祝います。消化器内科病棟にいる患者さんは、当然ながら消化器に何らかの不安や問題をかかえている人ばかりです。症状は様々ですが、入院しているくらいですから、ちょっとお腹をくだしたなんてレベルではありません。それに、傾向的にどうしてもお年寄りの患者さんが多いので、それなりに気を遣わなければなりません。

小児科や緩和ケア病棟での開催は、どこの病院でも行っているかもしれません。でも消化器科で?と疑問視されそうですが・・・。私は、緩和ケア病棟や小児科病棟のイベントの手伝いに力を入れていたので、次に配属になった消化器科の病棟でも、やってみようと提案しました。実は、病院にはこうしたイベントに特化したレクリエーションのための班があるのです。もちろん、その人たちも普段は病院のスタッフとして忙しい日々を過ごしているのですが、有志を募ってそうしたことを行う係を買って出ているのです。

私も、去年まではこの病棟のレクリエーション班の一員でした。レクリエーション班は、季節のイベントに合わせた飾り付けを毎度行っています。ですので、何もクリスマスの飾り付けばかりやっているわけではありません。ちょっと前にはハロウィンの飾り付けをしますし、年末年始にはそれらしい飾り付けを行います。クリスマスもその一環なのです。

ベッドで横になっている患者さんの多いこの病棟では、なかなか季節の移り変わりを実感することができません。なので、せめて飾り付けだけでも行って、日々の移り変わりを実感してもらいたい。レクリエーション班はそうした思いから立ち上がった、崇高な集団なのです!(笑)ところで、クリスマス気分を盛り上げるのはレクリエーション班だけではありません。当日はスタッフ全員がクリスマスを連想させる扮装をして、患者さん一人一人にクリスマスカードを配って回りました。当然カードは手作り。各担当のスタッフが患者さんのために1枚1枚一生懸命作ったものです。ところで、この日の写真を見てびっくりすることがありました。私は当日、トナカイの扮装をしていたのですが、後ろ姿のシルエットがほとんどカバ!(涙)本気でダイエットに取り込まなければならないようです・・・

☆緩和ケアとは・・・
患者の精神的・身体的苦痛を取り除くことを第一に考えるケア。
患者の生活の質の向上(QOL)を重要視しています。チームでケアを行うのが基本。
詳しくは緩和ケアナビをご覧ください。