今や2人に1人は「がん」になるといわれる時代だ。「がん」は他人事ではない。身近な病気だ。「がん」になるリスクは年齢とともに高くなる。男性は、50歳代後半から女性よりも「がん」になるリスクが高まる。ところが、女性が「がん」になるリスクは、男性よりも早くから高まる。ところで、がんの部位別に見た総患者数は、乳房、胃、前立腺が、上位3件である。
がんの治療は、「早期発見で早期治療が基本」である。早い段階での治療なら治るのも早い。男性のトップ「前立腺がん」ならほぼ100パーセントで、女性の「乳がん」なら、ほぼ90パーセントの人が治っているらしい。その治療方法には、手術以外に放射線、抗がん剤、および先進医療などの単独治療および、それぞれの併用治療などがある。
そんな治療をサポートする「がん看護専門看護師」とは、看護師の実務経験が5年以上で、看護系大学院で特定の分野の知識とスキルを十分高めたと評価された人である。ところがこの「がん看護専門看護師」は全国におよそ350人足らずと言われている。「がん」という病気のスペシャリストで、主に、「がん患者・家族の悩みや相談の対応」に機能している。
お金のこと、家での暮らしかた、仕事と療養についてなど専門的な意見をアドバイスしてくれます。特に家族にとっては頼りになる存在です。自宅で療養したいという本人の希望をかなえるには、家族の負担が大きくストレスが溜まります。できる限りのことをと考えても限界がありますから。そんなときに訪問看護やショートステイなど受けられるよう手配してくれる場合もあります。このように細やかな対応が行き届く病院は数少ない。病気をしたら、将来のことも考えて緩和ケアの看護師さんや担当の方が揃う病院を選びたいです。